睡眠時無呼吸外来
睡眠時無呼吸症候群(Sleep apnea syndrome: SAS)とは、睡眠中に呼吸が止まる状態(無呼吸)が繰り返される病気です。
寝ている間に呼吸(口や鼻の空気の流れ)が10秒以上停止する状態を睡眠時無呼吸といいます。
呼吸10秒以上停止とは、イメージとして寝ながらプールでおぼれているような酸欠状態を繰り返しながら寝ているのです。多くの場合はいびきを伴うのが特徴ですが上記の症状以外にも、頻回に目が覚めたり、起きた時に頭痛や体にだるさを感じたり、息が苦しくなるような夢をみるなどの症状も睡眠時無呼吸症候群が疑われます。
ご家族や旅行・出張で同伴された方からの指摘や日中の眠気から気が付く方が多いようです。
また高血圧や血糖値コントロール不良も睡眠時無呼吸が原因になっていることもあり治療を始めたら血圧や血糖値が安定するケースも多数あります。
大きないびき・日中の眠気・熟眠感がない・様々な生活習慣病・あごが小さい・肥満等があり気になる方は一度ご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群が与える影響
昼間に眠気があるだけでなく、夜間に長時間の酸欠状態があるために身体や脳に負担がかかります。そのため、いびきや日中の眠気などだけでなく、起きた時に体がむくんでいたり、気分が沈む、性格の変化、幻覚、性機能障害や不眠を起こすこともあるなど多彩な症状があらわれます。
また、心筋梗塞、脳卒中、大動脈解離を発症する確率が上昇することが既に明らかになっています。
加えて、糖尿病を悪化させたり、不整脈や高血圧の原因になったりすることもわかってきており、早期診断と適切な治療することでこのような合併症を予防することはとても重要です。
検査
問診の結果必要な場合は、ご自宅で、手の指や鼻の下にセンサーをつけるだけでいびきや無呼吸を調べられる「簡易検査(保険適用)」ができます。
3割負担の方の検査費用の一例:簡易検査 自己負担 2,700円
治療
睡眠時無呼吸症候群の治療法であるCPAP(シーパップ)治療やHOT(ホット)治療も行っています。
いびき対策にナステントのフィッティング・指示書作成も行っております。(保険対象外)